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「わかっとらんなぁ、貴代美さんは。そんなもん……」
「じいちゃんっ!!」
藤沢先輩らしからぬ大声にビックリしていると、お母さんは手を口で押さえて笑い出した。
「あぁ、なるほど! そういうことですか!」
「そういうことだ。章臣も真っ当な男ってことで、一安心だな」
あの……先輩はずっと真っ当だと思うんですが……。
しかし口には出せず、何となく二人に合わせて笑いながら藤沢先輩を見てみると、先輩は少し顔を背けて俯き加減になっている。
あれ? と思ったけれど、すぐにわかった。
先輩、耳まで真っ赤です。
久しぶりに見た赤面する先輩に、きゅんとしてしまう。
先輩の可愛さにきゅんとするとか、私の感覚、大丈夫か!? これじゃ、男視点じゃないだろうか。
ま、いいや。目の保養。
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