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「どうして? 高校2年生だよ? 17だよ? ないない」
大きく首を横に振ると松瀬くんは「そういうことを言ってるのではない」、私へと顔を向ける。
「あの念は、危険だと言っているのだ」
「そうかな? いつも礼儀正しいし、笑顔も可愛いし」
でも松瀬くんはぎゅっと眉を寄せる。だから。
「やっぱジェラッテるんじゃない?」
「……なんなのだ、ジェラッテるとは」
瞼を重くした松瀬くんに「やっぱジェラッテる!」、腕をぎゅっと引っ張ったとき――自動ドアが開いてお客さんが入ってきてしまう。って。
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