乾杯

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「はー、ほんと木村のイメージ狂う!」 私がうなだれると、木村は私の顔を覗き込んできた。 「幻滅した?」 「いや、本音でいうと 前よりも早くとっつきやすくなった」 「それはよかった。笑 美桜ちゃんは 落ち着いたよね。 昔は ちょっとギャルっぽかったけど。 今は大人の女性っていうか。 前以上に 綺麗になった。」 木村の言葉に 私は自分の高校時代を思い返した。 確かに高校生の時は スカートも短く 髪は明るく染めてて アイメイクもばっちりだった。 だけど この頃の私は 背中まである暗めのストレートの髪に 基本的に シャツやブラウスにパンツスタイル。 メイクもナチュラルに心がけていた。 「綺麗になったとかさらっと言っちゃってさ。 なんか…ちゃらくなった?笑」 私は 横目で木村を見た。 「いやいや!さっき 美桜ちゃんだってかっこよくなったってさらっと言ってたじゃん。笑」
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