プロローグ

3/4

28人が本棚に入れています
本棚に追加
/143ページ
彼は私にとって麻薬のようだ。 どんな理由があろうと 心と身体への暴力は許されない。 頭ではわかってる。 なのに。 体温 匂い 力強い腕 少し骨ばった大きな手 笑った顔 私を愛しそうに見つめる瞳 一緒にいる時の 風の匂い 情景 むせ返るような甘い甘い時間 焦げ付くような胸の熱さ どうしても どうしても手放したくなかった。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加