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「卒業ぶりだから…5年ぶり位かな?」
木村が ぽつりと言った。
「もう 5年も経つのか。早いね。」
私はしみじみと言って、木村と歩き出した。
木村とは高校の同級生だった。
再会のきっかけは SNS。
SNSで木村が 時計のデザイナーとして働いているのを知って
好奇心旺盛だった私は思わずメッセージを送ったのだ。
【久しぶり。覚えてるかな?
木村、時計のデザイナーさんなんだね!
私は広告のデザイナーをしてるんだ。
同じ業者だ!と思って思わず連絡しちゃった。】
【 もちろん 覚えてるよ。 広告のデザイナーって納期とか大変でしょ?忙しい?】
【忙しいけど楽しいよ。 木村の仕事の話、
色々聞いてみたいな。】
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