レンタル奴隷

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バンッ!、という破裂音と共に、獣が唸るような声が部屋に響いた。ドタリ、と前に倒れたクリーチャーにガッツポーズを決め、側に立っていたパパとママを見た。どういうわけか二人とも、僕を見ながら目を見開いている。まるで、化け物を見るような目で。 「どうしたの?」 僕が、パパとママをあの忌々しいクリーチャーから助けてあげたんだ。なのにその目は何?同情でもしているかのような、クリーチャーに向けるパパの視線に無性にいら立って、床に倒れたまま動かないクリーチャーに、二発目をお見舞いする。 肩、腰、左太もも、背中に刺さったガラスと、次々と弾が当たっていく。本物と変わらない強度だとしても所詮は玩具。体に穴が空くわけでもないというのに、クリーチャーは本当に、痛みを感じている、苦しんでいる。 「あは、ははは!すごいや!」 手に伝わる振動は、本当に本物の銃のそれだ。もうテレビの中のゲームなんかじゃ満足できそうにない。これからはこの銃で、僕の奴隷で楽しもう。 その日の夜中、奴隷が死んだ。朝、僕よりも遅くまで寝ている奴隷のいる地下室へと、片手に銃を携帯しながら降りて行った。朝日の届かない真っ暗な地下。耳の真横を通り過ぎた蠅の羽の音に身震いし、3発発砲した。けれども奴隷の身動きを感じない。 一度リビングに上がると、丁度パパが珈琲を飲みながらソファで寛いでいた。 「パパ、僕の奴隷を買い替えてよ」     
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