今日はツイてない。

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商品の価格であったり、リサイクルマークであったり。 はたまた問い合せ電話番号だったり。 ひとつの商品を販売するにあたって どれほどの文字情報が記載されている事か。 たかが文具、されど文具である。 今回、ヒナが担当して 間違いを見つけたのは 消しゴム。 しかも自分が考えたキャラクターが載っている、ステーショナリーシリーズとして販売する品物だ。 文具メーカーの中でも、デザインは多数ある。 普通の事務用品から、子ども向けのファンシー文具までピンキリのラインナップだ。 その中でヒナが担当しているのは、子ども向けの文具、ファンシーグッズの開発。 開発には、たくさんの人の考えと手間がかかっている。 毎月、デザイナーたちは『今月の売れデザ』なるモノを考える。 キャラクターはもちろんの事、普通に売れそうな流行の柄も考える。 そしてそれを毎月会議という名のふるいにかけ、数々の審査を経て勝ち残ったモノだけが 商品化されるのだ。 そして商品化にあたり、次は企画の手が加えられる。 どんな仕様の商品が、より魅力を倍増させるか。 このデザインにはどんな形態の商品が合うのか。 などと日々考察していく中で洗練され、最終形態として市場に出るのである。     
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