17人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「ああ…血が出てしまいましたね…可哀想に…」
「ひ…っ…さ、触るな…」
「貴方が悪いんですよ…?私の言うことを聞いて下さらないから…こんな酷いことを私にさせないで下さいよ…ウリエル…」
誰もが見惚れる柔らかい微笑みはあまりにもこの場に似つかわしくない。
同胞であるウリエルの顔を殴り付け、その腹に蹴りを入れるのは大天使のミカエルだった。
強気だったはずの彼はすっかり怯えてしまっている。
しゃがみ込み、手を伸ばしその髪を掴んで自分の方へとミカエルは引き寄せる。
最初のコメントを投稿しよう!