不思議な夢

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「執事さん、私、不思議な夢を見たんだ?」 「夢?」 アリスは気になった夢を執事に話す。 「結愛という女の子を追いかけて穴に落っこちたらいつのまにか徳島という不思議な世界にいて…」 「徳島!?」 徳島と聞くと突然目を見開く執事。 「どうしたの?」 きょとんとしてアリスが聞く。 「アリス嬢、徳島の電車の話は聞きませんでしたか!?」 「あ、日本に唯一電車が走ってない県は徳島だったね」 閃いたようにアリスが言うも、「それで?」と執事に聞き(ただ)した。 「アリス嬢、徳島に電車らしきものが出て来ても乗ってはいけません!地獄に引きずり込まれますよ!」 真剣味を帯びた表情で執事は忠告する。 「ねえ、その話、詳しく聞かせて?」 アリスは執事にせがむ。
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