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四人の兎達の前に現れたのは白いタキシード、仮面をつけた青年だった。
その一風変わった格好の青年と対峙する四人の兄弟。
「そのスノー…ラビットさんが私達鈴村家に何の御用で?」
春兎はやや警戒しながらスノーラビットに問う。
「質問を質問で返して大変申し訳ないのですが、アリスと言う少女に勇者の鍵を渡したのは貴方ですね?」
スノーラビットは改まった口調で聞く。
これが答えだと言っているように…。
「はい、確かに私はワンダーキーを彼女に渡しました」
春兎は答える。
するとスノーラビットはハンカチを用意したかと思うとそれをマジックを披露するかのように四人の兎達に見せ、ハンカチを手の平に一度乗せ、それをめくった。
「!!!」
驚きを隠せない四人の兎。
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