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背伸び
春です。
日曜日にデートしてから毎日L◯NEでやり取りしていて、やっぱり柊さんは大人なんだ~と自分の子供っぽさが悲しい今日この頃。
けど年の差はどーしても埋らないし悩んでも仕方ないって思ってるけど…、つい背伸びして柊さんと釣り合いのとれる女性になりたいと、思ってしまう。
柊さんは気のせいかもしれないけど、私に対してちょっと優しすぎて子供に接してる感じがしちゃう。
ちゃんと大人としてみてほしいけど・・・そう思うことがもう既に子供なんだよね…。
どうしても不安で追いかけたくなっちゃうし。
柊さん・・・疲れちゃうかな、私といると・・・。
この間もL◯NEお昼にしたらお昼は会社の人とのコミュニケーションで使いたいからって断られちゃったし。
朝L◯NEしたら、おはよう、しか返ってこないし。
もしかして、重いとか、鬱陶しいとか思われてない?
うぅ・・・どうしよう。
しつこかったかな?
もしかして柊さん、私のこと好きになれないのかな?
あ、千夏が心配そうにみてる。
大丈夫って手を振ってみるけど、ばれてそう。
「はぁ~る、どーしたの?柊さんとうまくいってないの?」
近づいてきて近くの席に座った。
千夏には、しつこく聞かれて全部話しちゃったからなぁ。
「うぅ、どうなのかな?なんか子供扱いされてる気もするし」
と、苦笑い。
「そりゃ仕方ないよね、7歳も下なんだよ」
「うぅ…、そーなんだけどさ。私のこと恋愛対象に見れないのかな?」
千夏はちょっと考えて
「どーなのかな?相手も考えてるんじゃない?」
「え?何を?」
「だって、春が考えるのなら相手も年下過ぎるって気を使ってるのかもよって事。」
え?
「未成年じゃないけど・・・」
千夏は吹き出して
「いやいや、そーじゃなくてさ、話合うかな、とかジェネレーションギャップを考えるんじゃないのって事。」
あ、そっか。それあるのかも。
「朝とか昼とかL◯NEするのやめた方がいいかな?」
千夏に今迄のやり取りを説明すると。
「まぁそれは尊重した方がいいかもね。職場ではやっぱり仕事優先でしょ。朝は単純に忙しいからでしょ。休みの日ならいんじゃないの?」
「うぅ、ちょっとさみしい。」
千夏はちょっと笑って
「まぁまぁ彼女になっちゃえばその不安も消えるでしょ♪あヤバ!課長が見てる!じゃね」
千夏は席に戻って行った。
私はデータを打ち込みながら、その彼女になるのが難しいから悩んでるんだけどね・・・。と思った。
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