職場にて

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職場にて

柊です。 最近私にも浮いた話が沸き起こってます。 うれしいけど、ちょっと焦ってもいて…。 春ちゃんかわいいし、性格も良いし付き合いたいけど。 やっぱり私が手を出しちゃって良いのかしら? と悩む、今日この頃。 そこへ電算室のドアが開き同期の佐藤 保(さとう たもつ)29歳が入ってきた。 「水田、こっちの図面も頼めるかって主任が言ってるぞ~。」 佐藤は筒状に丸めた図面で、私の頭をポコポコしながら聞いてきた。 図面を受けとり修正部分を確認しながら 「いつまでって?」 と聞くと佐藤は 「明日の夕方までってさ。」 うん、了解。 ドアを開け主任にいけますと返事をして席へ座り直す。 「おい、この間のL◯NE炸裂してきてた子とどーなった?最近L◯NEきてないけど、早速フラれちゃったか?」 とニヤニヤ。 今電算室には私と佐藤二人だけ。 彼は私の事を知っていて、元カノとのやり取りも知っている。 「なんで嬉しそう?私がフラれちゃったらうれしいのかね?」 佐藤はニヤニヤしながら 「まさか、心配してるよ、それなりに(笑)」 あーはいはい、そーでしょうとも。 しつこく聞いてくる佐藤に辟易しながらも答える。 え?L◯NE?断った、仕事中はやめてと え?冷たい?いやいや、え?そーなの? 傷付けちゃったかな?いや、でも、う~ん。 「若いからイチャイチャしたいんじゃないか?」 え?L◯NEで?いや、そーなの? え?朝もくるよ、おはようだけ。 え?それも冷たい?いやいや・・・、いやいや、え? 朝は忙しいでしょ、お互いに。 せめてスタンプ?え?そーかな。 佐藤はあきれ顔で 「マメじゃない俺が言うのもなんだけど、相変わらず淡白だよな。」 え?淡白?いや・・・。 そーなの?かな? 私が悩んでると 「なんだ、珍しいな!さっさと告白すれよ。急に乙女か?」 ちょっ、なっ、え?乙女って!セクハラ! え?いやいや、え?うじうじしてる? マジで?あ、いや、だって年の差が。 え?じゃあダメなのかって?いやいんですけど。 いんですけど・・・良いのかな? 「あのさ、相手年下なんだろ? だから不安なんじゃないのか? 水田のその煮え切らない態度が。大人なんだったら、水田がリードしてあげないとダメだろ。」 ぐぅぅ、返すことばもない。 佐藤は言いたいことを言うだけ言って戻って行った。 くぅーーー悔しい! けど、そーなんだよね。 私だよね。 あーもー!!! 告白しますよ!誰への決心かはわからないけど! やってやろうじゃん! ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ えーっと…なんて言おう・・・。
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