デート

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デート

春です。 今日は柊さんとお付き合いしてからの初デート! うれしい。 昨日柊さんから告白されてから私が泣いちゃって、困らせちゃったけど。 あの後色々話をして、不器用だけど優しいんだってわかったから、安心できた。 今日は柊さんの友達のお店だって言ってたから失礼の無いように気を付けなくちゃ。 お店のドアを開け、名前を告げると一番奥のテーブルに通された。 ちょっと個室風でプライバシーが保たれる感じ。 結構賑わってる、人気店なのかも。 へぇ~炭火で和食をってコンセプトなんだ。 美味しそう。メニューを見ていると 「待たせたかな?」 !!個室を覗く柊さん、かわいい、そしてかっこいい! あ、大丈夫です。私も今来ました。 「そっか、良かった。」 私と向かい合って座ると、じゃあ注文しようか。 と柊さんは私が見ていたメニューを横にして二人で見れる様にしながら、なに食べたい?嫌いなものある?と、聞いてきた。 私はいちいちかっこいいとかかわいいとかドキドキしながらも、返事をして。 一緒にメニューを見ながら注文を決めた。 何を頼んだのかあまり覚えてないかも。(汗) 最初に頼んだレモンサワーで乾杯しながら料理を待った。 柊さんは 「ここね、友達の店なんだけど、味も美味しいから安心してね。」 と笑った。 食事は本当に美味しくて、ちょっと食べ過ぎちゃったかも(汗) 食べるのが落ち着いた頃、店長と胸に刺繍された作務衣っぽいお店の制服を着た女性が入ってきた。 「柊いらっしゃい。久しぶりだね。」 あ、この人が柊さんのお友達なんだ。 「うん、今日は席ありがとね。」 「いえいえー商売ですからありがたいですよー。」 2人のやり取りをみて、仲良いんだ、とわかった。 店長さんは私の方を見てにっこり。 「はじめまして~あなたが柊の彼女さんね~♪ 私、ここの店長をしてる中野 霙(なかの みぞれ)です~! よろしくね♪う~ん、かわいい~若~い。」 とか言いながら私の手を握ってブンブンと握手をしたかと思ったら抱きしめられた。 ???勢いに押されながらも失礼にならないように振り解く術がわからず、困っていると柊さんが 「いい加減にやめないと、ゆうちゃんに言いつけるよ。」 そう言った途端にパッと手を放し慌てた様子で 「ちょっ、冗談だってわかってるでしょ~」 と言った。 ハテナ顔の私に柊さんは ゆうちゃんとは店長さんの彼女さんで元ヤン、頭があがらないんだと教えてくれた。 なるほど。
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