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デート2
柊です。
全く、はじめてのデートだし、気楽な場所だからと霙の店にしたけどなんなの?
触りすぎだし。
ゆうちゃんの名前を出した私に慌てて弁解する霙。
「夕子には黙っててよ、マジで物理的攻撃があるんだから!」
泣き落としか(笑)まぁいいけど、本気で怒ってはないし。
「物理的・・・?」
あ、春ちゃん引いてる?
大丈夫、ここでは暴力振るわないよ、きっと。と言うと
そういう事じゃと言っていた。
あ、心配?
大丈夫、本当に言ったりしないから。
ちょっと春ちゃんに触りすぎだから離れてほしかっただけで。
え?赤くなってる?どーしたの?
霙がニヤリとしながら
「あらーなかなか熱烈な愛の告白ね~♪私の彼女に触るなって言ってるのと同じよ~ん(笑)」
あ、いや、違っ、わないけど、ちょっ、え?
は、恥ずかしい!
霙めぇ~(怒)!
霙を睨んでると。
「う、うれしいです。」
少しうつむきながら恥ずかしそうにそう言う春ちゃん!
うっ!くっ!か、かわいい!
春ちゃん、反則的にかわいい!
「うん・・・」
私はそれしか言えず照れ隠しに店内に目を向けると霙と目が合った。
ポン!と私の肩を叩くとごゆっくり~♪
と、出ていった。
そんなやり取りを見ていた春ちゃんは私に
「霙さんとはどこで知り合ったんですか?」
と聞いてきた。
専門学校だよ。と、答える。
なんか気が合ってね、友達になったんだけど、1年くらいは普通に友達だったの。
2年になって半年くらいたった頃かな、お互いデートするって話してた週末に、鉢合せしたんだけど、お互いがその時付き合ってた彼女連れだった事で、更に仲良くなったんだよね。
春ちゃんはニコニコ話を聞いていた。
え?学生時代の写真?
あースマホにはないかなぁ。
家のパソコンには入ってるかも。
見たい?
あ、今度ね、いいよ。
一緒にみよう。
そんな約束をしながら、
春ちゃんの学生時代の写真はないの?
と、聞くと
スマホに何枚かある?見たいね。
写真を選んでスマホ画面を私に向ける
ん?あら、髪今より長かったんだ。
うん、かわいい。
なんて話してると
「柊~さぁ~ん!来てるって聞いて♪」
と霙の彼女のゆうちゃんが入ってきた。
あら、ゆうちゃん、久しぶり。元気そう。うん。
あ、紹介するね、彼女の春ちゃん。
うん、二人でよろしく言い合ってる。ほのぼの。
あ、霙、通りがかった所をゆうちゃんに引きずりこまれた。
「霙~春ちゃんに絶体抱きついたでしょ」
とにっこり。!!!
私を見る霙!首を振る私!恐るべき彼女の勘!!
ドンッ!!恐怖の壁ドン、首に肘!!
さすが元ヤン、お見事です。
ゲホついてる霙を見下ろし、
「あんたのやることはお見通し!」
助けを求める霙からそっと目をそらす
・・・お大事に・・・。
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