104人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやいや昼はもちろんメロンパンじゃないのにするよ!」
え?そこ?春はそう心の中でツッコミをしたものの口には出さなかった。
千夏は春の方を見ながら並んで歩き
「春こそ、コンビニなんて珍しいね?いつもお弁当なのに」
「うん今朝はちょっと寝坊して」
「ふーん・・・それも珍しい」
そう、春は比較的きちんと朝ごはんを食べ、お弁当を作り、夜ご飯も自炊するきちんとした生活をしていた。
そして、どことなく落ち着かない感じがいつもと違う。と、ピンときた千夏は
「休み前でもないのに夜更かしなんてねぇ。」
とニヤニヤ。
春は千夏から目をそらして
「あーまぁ、たまにはね」
とだけいった。
千夏は更にニヤニヤしながら見つめ続けた。
「違います」
突然の否定。
「まだ何も言ってないんですけどぉ~(笑)」
春は目をそらしたまま無言を貫いてたが、千夏のしつこいわき腹ツンツンに負けて白状した。
「ちょっ?!くすぐったいから~もう、別に恋人ができた訳じゃないよ。ただ出会いがあっただけ。」
千夏はテンションマックスになり声が大きくなった。
「えーどんな人?どんな人?写真ないの?」
春は慌てて千夏の腕を引っ張り声が大きいと諌めた。
千夏は
「ごめんごめん、だって嬉しいじゃん♪久しぶりに春に春が来たんだもん!」
と無邪気に喜ぶ。春はちょっと照れながらも
最初のコメントを投稿しよう!