反省

1/1
前へ
/52ページ
次へ

反省

柊です。 ハァーダメだなぁ私。 春ちゃんとのペースがうまくつかめないでいる。 付き合いたてだし、ある程度は仕方ないのはわかってるけど・・・。 うん、これは自分でもわかってる。 春ちゃんのこと、こわれ物の様に扱って遠慮し過ぎてるのが原因。 確かに儚げだけど、壊れないのはわかってる・・・。 要はあれよ、年の差よ。 春ちゃんに遠慮するなと言いながら私が遠慮してるから。 それじゃ春ちゃんだって甘えられないよね。 ・・・それでどーするの、私! まぁあれよ、とにかく今がダメなのはわかるけど、打開策も見つけられない。 そんな状況。 結局ゆっくり進んでお互いに慣れるしかないって事なんだよね~。 焦ったところでさ~。 ・・・う、消極的解決策だわ・・・。 はぁ・・・明日に備えて寝よう。 う、眠い。朝陽が目に染みる。 何時?え?11時?寝過ぎじゃん! これじゃあ春ちゃん来たとき掃除も洗濯も終わってないかも(汗)。 とりあえず着替えて歯をみがいて顔を洗う。 洗濯物を洗濯機に放り込んだところで、 ピンポーン あ、春ちゃん。いらっしゃい。 え?洗濯?あーそーなの今起きたから。あははは ごめんね、ソファーにでも座ってて。 え?キレイな部屋?あ、何もないからね。 片付けやすいの、それに掃除は嫌いじゃないし。 え?ご飯?あー食べてない。 お昼この後一緒に食べに行こうか。 え?作ってくれるの?あーでも何もないかなぁ。 料理はあまりと言うか、全然しない(笑)。 だから調味料も怪しいよ。 ほとんどないかな。 「じゃあ買い出し行きませんか?あ!行かない?」 ふふっ敬語気にしてるんだ。 良いよ、洗濯干したら行こうか。 買い物をしてる時、春ちゃんはすごく楽しそうにしていて、あんまり次々カゴに入れるので私は慌てて、 「いやいや、春ちゃん。私本当に料理しないからそんなに買っても腐らせちゃうと思うよ。」 と、止めた。 「大丈夫です。全部使いますから♪」 え?全部? マジで? どんなカオスな料理なの? いやいやいやいや、それよりそんな量食べられないでしょ? 春ちゃん大丈夫って、すごくかわいい笑顔だけど。 会計4,500円 春ちゃん、調味料入れたとしても一食にこんなに使うって、どんな豪華料理なの? 買い物袋重い。 いや私が持つけどさ。 あ、じゃあ軽い方ね。 春ちゃん・・・、安心してくださいって・・・。 うん、でも、まぁ、かわいいから許す。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加