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悩む
え?酔ってないときに聞きたいって何?赤くなってるし、ちょっと期待していいのかな?
いや、まて私やっぱり酔ってて都合よく変換してるかも。そもそもこんなかわいい子には普通彼氏がいるでしょ彼氏が?
深呼吸よ、柊。そんなに世の中甘くない。嫌と言うほど知ってるでしょ!
あ、家に着いた。気を取り直そう、うん!
「ありがとう。後でお礼するから連絡先・・・」
いや気軽に聞いちゃダメだよね、私は少し考えると
「あ、ごめんね。面倒かけるけど私ここの201号室に住んでるから来れるときに来てもらってもいい?お礼したいし」
彼女はちょっと下を向いて
「お礼はいいです、でも連絡先は知りたいです。あなたの・・・」
と顔を真っ赤にして言った。
え、あ、ウソだよね?どっきり?誰か騙してない?私は回りを見回しながら、焦った。
いや、でも、騙されちゃいます。
「あ、スマホかな。じゃあ連絡先交換しましょう」
・・・・・・・・・・
え、何時?家だわ、私なにもしないで寝たな。それにしてもいい夢みたな。
うん、体が痛い。
昨日は無茶したなぁ、シャワー浴びよう。
いくら休み前でもやりすぎはダメだね。
ふぅ、シャワーでさっぱりした♪
とりあえず朝ごはん、ってもう昼ご飯だわ。
冷蔵庫、うん空。
ふぅ…買いだし。億劫、でもお腹すいたし、行きますか。
何だかんだとウダウダして結局30分かけてしまった。
さてコンビニでいいな。てくてく歩いていると
「柊さーん」
え?振り向くと昨日の天使ちゃん!
えーーーー夢じゃなかったの?あの醜態を見せてしまってたの?
ぎゃー恥ずかしい。
落ち着いて柊、大人の落着き。
って、今更無理でしょ!
それでも走ってくる彼女を待つ間なんとか気持ちを落ち着かせた。
完璧。ってどこが!まぁいい
「あ、おはよう。いやこんにちはかな(笑)」
「おはようございます。まだ11時ですから(笑)」
と彼女は笑った。やっぱりかわいい。
軽く化粧しといて良かったかも。
・・・あれ?ヤバイ、ピンチ。この子の名前覚えてない(汗)
「あの~私の名前覚えてますか?」
かわいい顔で私を覗きこんで見つめる彼女。
汗!けど仕方ない。ここは正直に言おう。
「ごめんなさい、私記憶が、その・・・」
悲しそうな彼女の顔に思わず
「いや、あなたのことは覚えてるんだよ!もちろん!けど名前が思い出せなくて・・・ごめんなさい。」
素直に謝ると、彼女は笑って
「やっぱりですか、わかってたけどちょっとさみしいです。私の名前は真山 春です。」
かわいい!かわいい!はい、完璧に覚えました!
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