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結局それなの?
真山 春(まやま はる)22歳は短大を卒業して比較的大きな会社に入社した。
でもバリバリ仕事をこなす、やる気に満ち溢れた社員ではなく毎日ミスがないことを目標に設定している比較的ゆるく生きていくことに目標を設定している事務員歴2年目の女性であった。
彼女は華奢で可愛らしく、はかなげな魅力があり男性なら誰もが守ってあげたくなるタイプなので、入社当初から男性社員は用もないのに彼女に会いに彼女のいる部署にやってきていた。
しかし彼女は笑顔でさらりとかわして誰の誘いも断っていたので彼氏がいるのだと男性社員の間で囁かれはじめ、やってくる社員は2年でめっきり少なくなっていた。
「はーるー」
大声で呼ぶのは同期で同じ事務員である島田 千夏(しまだ ちなつ)22歳。
「千夏、どしたの?今日は社食じゃなかったの?」
春は会社の前にあるコンビニに行くために信号待ちをしていた体を千夏の方にむけながら話しかけた。
「今日は気分転換にパンが食べたくなって♪菓子パン♪」
春はそんな千夏に苦笑いしながら
「確か昨日の夜ご飯もメロンパンっていってなかった?パン続いてるよね?」
千夏は悪びれる事なく
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