第二話 クマのぬいぐるみ
38/38
読書設定
目次
前ページへ
次ページへ
412人が本棚に入れています
本棚に追加
/
166ページ
千聖が腰を折って挨拶すると、雷蔵は軽く手を挙げて帰っていく。強運とは、千聖が香奈美の友達であったことだ。これが何も手掛かりのない状態で、O県に遠出している香奈美を探すとなると、依頼の達成は不可能だっただろう。 (あんなに妹思いのお兄ちゃん、いいなあ……) もう会えないとしても、香奈美は耕太郎の優しさを胸に抱いて生きていくだろう。悟に、彼の爪の
垢
(
あか
)
を
煎
(
せん
)
じて飲ませたかった、と千聖は思った。
/
166ページ
最初のコメントを投稿しよう!
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
本棚追加
412
スターで応援
922
スターを送って 応援しよう!
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!