Chapter 2

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高校時代に同じサッカー部の佳祐は、チームのために身体(からだ)を張って守る忠実なディフェンダーだった。 ゴールキーパーのくせにすぐカッとなって前に出てしまうおれは、こいつのフォローのおかげで何度助けられたかしれやしない。 確かにバカでお調子者だが、人を陥れておもしろがるような、そういうヤツじゃ決してない。 また、このまま行かずにやり過ごしたら「あれはなんだったんだろう」とずっと謎のままの宙ぶらりんな気持ちだけが残るような気がした。 「……よし、行こう」 おれは決心した。
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