其の4

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 でも、こういう寝顔を見ていると、まさや君もやっぱり子供なんだなぁと思い、改めて母性を(くすぐ)られる。  っていうか私、うなぎを掴んで助かったみたい。 「だから、より子先生! そっちに行っちゃダメだって!! …………またか。……ムニャムニャ」  私、どんだけ縦横無尽に歩いてんのよ!? 「でも大丈夫だよ、より子先生。このまさやマンがついているからね! どんなピンチもボクが助けてあげる!……ムニャムニャ」  フフフッ……嬉しいわ。  今後はどんなピンチだったのかしら? 「さぁ、手を伸ばして! ボクがアーモンドの沼から引き上げてあげる!」  またアーモンドの沼にはまったの!?  私、バカじゃん!  っていうか、アーモンドの沼って何!?  どういう設定!?  チョコレート工場とか異世界で何かしてんの!? 「本当により子先生は、手がかかるなぁ……やっぱりリールを繋がないとダメなのかなぁ……ムニャムニャ」  私、ペット!? ペットなの!?  やっぱ異世界系!? 「えっ? リールは絶対嫌だって?」  いや、話は出来てるみたいだから一応、人の設定なんだ……  それはそれで問題だけど…… 「しょうがない。目隠しを外すか」  目隠ししてたんかい!!  そりゃ、沼に落ちるわ!!     
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