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其の3
「より子先生。ボクは下ネタとか下品な事は、あまり好きじゃないんだ」
おちんちんを丸出しで走り回るまさや君の言葉は、なんとも説得力がなかった。
今はプールの時間。
大人の膝下くらいの深さしかないプールで、数人の園児達がはしゃぎ回っている。
今日は極端に人数が少なく、まさや君を含めても10人ほどの園児しかいないが、私の他にも橘先生という若い男の先生と、水沢先生という私より3つ歳上の先輩の女の先生が、一瞬にプールに入っていた。
ほとんどの園児達はその2人の先生と一緒に遊んでいたが、まさや君だけはいつものように、私の側を離れようとしなかった。
「ねぇ、より子先生。先生はビキニには着替えないの?」
「先生は泳がないから着替えないわよ。みんながプールで楽しく遊べるように見守るだけだから」
「ふ~ん……そうなんだ。より子先生のバッグの中に、ビキニが入っていたように見えたんだけどなぁ……」
な……何でまさや君は、その事を知っているんだろう!?
実はみんなが帰った後、プールの掃除をする時に、タイミング良く誰も居なかったら、こっそりビキニに着替えて、少しだけプールを楽しもうと思っていただけなのに……
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