Chapter 3 ー 志郎

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「……失礼します」 そう言って魚住が向かいに座る。 あれ……? あんなに背が高かったのに。 座った魚住は、なぜか志郎よりも低くなった。 決して姿勢が崩れたわけではない。 相変わらず、背筋はぴんと伸びている。 ただ、志郎は身長の配分において、胴の部分により比重が置かれていて、魚住のほうは脚の部分にかなり比重が置かれているだけのことだった。 それぞれの、身長の配分の具合のせいなだけなのだが。
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