第1話「青電のプロポーズ」

3/3
前へ
/122ページ
次へ
 そうして、玉座の間を後にする。  サリアは、玉座の間を守る衛士が、その扉を閉めるときまで、笑顔を作っていた。  笑顔を作りながら、心で泣いた。  祖国を離れ、見も知らぬ男の妻となる。  まるで悪夢のような出来事だった。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加