第2話「亡国のきわの決断」

3/3
前へ
/122ページ
次へ
 しかし領土を縮小された敗戦国と組んでどんな利益があるのかと、そういう実際上の話は、かの国の王女が解決した。 「我が国にある古代兵器をお貸しします。前王が禁じられていた兵器です。現在、秘密裏にこの起動を急がせております。はっきりと申し上げて、この兵器の起動が許されていれば、あなたがたに敗北することなどなかったでしょう。これが起動されれば、戦況は変わります」  欲しいのは時間なのだと、王女は付け加えた。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加