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「良かったな。カーマインもお爺さんだからな。 何かあったらいつでも連絡しておいで」と、職員のおじさんも優しく声を掛けてくれた。 僕の周りには、優しい人達で溢れていた。 僕を引き取ってくれた叔母さんや、会社の先輩に職員のおじさん。 そして、僕のそばにはカーマインがいる。 「おいで、カーマイン」 僕は、痩せ細ったカーマインの頭を撫でながらこう思った。 僕達は友達だろ。 最期まで一緒にいるんだから、だからもう、 さよならは言わないで、と。 終わり
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