とおりゃんせ

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「徹・・・なんで来たの?」 「え、だって夕飯は一緒にたべようって約束してただろ? 今日は鶏団子鍋か!嬉しいなあ」 そう言うと、ずかずか部屋に入ってきて、机の前に座った。 私はその態度に頭にきて、 徹の頬を力一杯殴りつけた。 「千夏と浮気してたくせに!なんでそんなに平気な顔できるの!?」 徹はしまったという顔をして 「さっきの見たのか?」 そう呟いた。 私は我慢していたものがあふれ出して止まらなくなった。 「愛していたのに!本当に、私には徹しかいなかったんだよ? なのになんで裏切ったの!」 途端、徹は面倒くさそうに 私を見ながら吐き捨てた。 「お前のそういうところが重たくて嫌だったんだよ。 最後はかえってくるんだから、ちょっと遊ぶくらいいいじゃないか。 お前、もうちょっと心ひろくもった方がいいぞ」
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