夜明けの夢

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 夏至を過ぎて、夜の領域がだんだんと広がっていく。  夜を終えて。  朝靄の中に心を紛れさせて。  何事もなかったふりを続ける。  『勝巳』  やわらかな唇の感触を、心のどこかで反芻しながら。
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