参日目 1

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 ふと空を見ると、もう夕日が沈みかけていた。 「今日はそろそろ、旅館に戻らないと」 「うん。また明日ね」  せっかく大きな手がかりを掴めたというのに、という歯痒い気持ちはあるが、ここまで来れば後は陰陽師の潜伏場所を見つけるだけだ。  陰陽道に関する知識も必要ないだろうし、危険な目に合わないことさえ気をつければ姫一人でも捜索は出来るだろう。それに、当日の敵の居場所の見当がついたのも大きい。朝に考えていた通り、最悪の場合は通報という手段が取れる。  だというのに、胸に残るこのもやもやは何だ。  まさか、何か根本的な見落としがあるのか?
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