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かねてより鬼と人間は密接な関係を保っていた。
鬼の由来は隠であり、かつては見えないものを総称しこう呼んでいた。
閻魔大王の配下である鬼、また地獄に落ちたものの一つである餓鬼、天邪鬼やこの世をさまよう幽霊とも言われる幽鬼、疫病を運ぶ疫鬼など、悪いもの、得体の知れないものは全て鬼であった。
他にも、風神雷神や鬼子母神など、鬼の姿をかたどった神も存在する。恐るべきもの、そして何より畏怖されるべきもの、不可侵のものであった。
けれどそんなこととは何の関係もなく、高校生活は始まる。
世のしがらみに翻弄されながら、彼らは青春を謳歌する。
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