それは突然やって来た

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藤子さん参戦により、少しだけ潤滑に会計が出来るようになりました。 レジ本体は停電で使用出来ないので、最近導入されたハンディ端末でバーコードを読み込んで会計しました。端末あって良かった、なかったら手書きだったわ。 そのうち、近所に住むレジスタッフのケイちゃん(仮名)が彼ピッピと買い物に来ました。 「あー、良いとこ来たケイちゃん!」 「えー!(私今日休みなんですけどー!)」 藤子さんがケイちゃんを捕獲し、レジへぶっこみました。 ケイちゃんはレジ打ちがすんごい早くて、接客も上手いのです。 私と同じく帰れなくなったケイちゃんは、彼ピッピに買い物を託してひたすらレジ打ちに入りました。 これでサバ藤くんには藤子さんが補助で、ケイちゃんには私が補助で、というレジフル稼働体制が出来上がったわけです。 さあこい! どんとこい! みたいな感じではありませんでしたが、ひたすら会計&袋詰めをしました。 一時間半すると、ケイちゃんと同じように、近くに住む学生スタッフが買い物がてら様子見に顔を出し始めました。みんなすかさず藤子さんに捕獲され、レジや掃除、品出しへぶっこまれます。 この頃になると私も補助から抜け、本来の仕事場である厨房へ、やっと入れました。 厨房内は、棚に入れていた空カップなどが落ちていたものの、機材に損傷はありませんでした。 しかし、フライヤーも炊飯器も電気式で役立たず。コッチで出来ることはないので、バックヤードからの品出しに回りました。
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