第8章

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画材屋で絵の具や筆を数点買い足した後、服屋に行けば、澄夜が、コレもアレも似合いそうと言って、そんなにいらないと影志が言うのに構わず、紙袋4つ分の服を買って寄越した。 どれも見立てて買ってくれた服は、何故か陽治ではなく影志の趣味に合っていて不思議だ。 見るのに邪魔になるからと言われ、紙袋は全て澄夜が持ってくれながら、次に立ち寄った雑貨屋では、欲しければ自分で買うから俺の為に何も買うな、澄夜も自分の欲しいものでも探して眺めていろと釘を刺し、見て回った。 この雑貨屋はアンティーク物や懐かしい物も多数売っているから、夢中になってしまう。 澄夜は言いつけ通り、離れた所で何かを眺め、手にとってレジへと向かったようだ。 影志は、先程の服のお礼に澄夜へとネクタイピンをを買う事にした。 受け取って私物にしてもらえるか、捨てられるかわからない、小さい物なら、どちらにしても気軽に出来るだろう物。 最後にショッピングモールで、澄夜が車の中か湖に着いたら食べようと、好きな具材を握ってくれる所でいくつかお握りと、飲み物を購入して、湖へと向かった。
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