第1章

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「クソっ…も…良いからっ、さっさと挿れるんなら挿れろよ」 一度もイク事を許されずにイイ所ばかりを拷問みたいに弄り尽くされ、これ以上は耐えられないと、外では長袖ばかり着ているから、日に焼けないないおかげで白いが、引き締まった腕に縋り付くように手を伸ばして爪を立てた。 「んー、そうだね。じゃあ、今日お前が食べた女の子が、お前に挿れて欲しくてした、おねだりの姿勢と台詞を言えたら、挿れてあげる」 「ふっ…ざけんなっ。テメェ…っ」 「出来ない?嫌なの?」 飴色の瞳が冷たくジッと見つめてくる。 おねだりなんてされていないと、嘘をついて誤魔化しても良かった。 だけど、澄夜の冷たい瞳は何もかも見透かしているようで、それにずっと吐き出す事なく焦らされて高められた欲望に支配された頭では、誤魔化しなんて思いつかない。 仕方なく、ホテルで女がしたみたく、両肩をベッドに着けてうつ伏せになって尻を突き出し、澄夜の冷たい眼差しに穴を晒す為に両手で尻の肉を割る。 「き…きて澄夜…俺を、…っぐちゃぐちゃに犯してっ…」 言い終えた途端、硬い澄夜のペニスが押し入ってきた。 「っんっ…ぐっ…」 それは一気に刺し貫くものではなく、ゆっくりとその存在や熱さを感じさせる挿れ方。 「っ…ふふっ…可哀想に。この間抱いた時に、ここだけでイっちゃったから心配になって女の子抱きに行ったんでしょう?」 「…っるせぇっ…あっ…」 「お前の男の子が、使えなくなっちゃったんじゃないかって、怖くなっちゃった?」 耳朶を木々のざわめきみたいな笑い声が掠めていく。 澄夜の手は、勃ち上がり、限界だと訴えてぼろぼろと涙を流す、澄夜曰く『男の子』を愛情たっぷりに、しかし、射精を促すには程遠い撫で方をする。
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