体育大会とスポーツドリンク

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男子の部はスムーズに進んでいった。お題の中に好きな人でもあったのか何組かカップルが誕生していた。 『朱雀団アンカーです』 朱雀は確か、先輩の団だったはず。 先輩の姿を探すと、その姿はすぐに私の瞳に飛び込んできた。 颯爽と風を切るように走る先輩の額には少し汗が滲んでいてその姿は誰が見てもうっとりしてしまうほどかっこよかった。 「「きゃー!!玲斗様ぁああ!!」」 女子はほとんどが顔を紅潮させて先輩を目で追っていた。 なんか、ムカつく。 予想通りモヤモヤとした嫉妬が心に現れる。 私だけの先輩だったらいいのに、なんてね。 「ずるいよ…」
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