24人が本棚に入れています
本棚に追加
「あつい…」
今日は、体育大会だ。
とても九月とは思えない残暑の熱に焼かれながらみんな競技を頑張っている。
私は、走りたくないのに長距離走の選抜選手に選ばれて、本当に最悪だ。
この学校では、借り物競争リレーというものがある。何もリレーにしなくてもいいのに。
玲斗先輩は恐ろしく足が速いので借り物競争リレーに出るらしい。
走っている姿までかっこいいから余計にファンが増えるのが容易に想像できて嫌になる。
「はあ」
「何ため息ついてんの?私まで機嫌悪くなるからやめなさいよ」
「なんだよ。川田にそんな言い方無いんじゃないか!?」
「まだあきらめてないの在田?」
「別にいいだろ」
二人は仲よさげにコントしてるけど。(秋華はその後水上先輩に、在田は召集係に召集されていきました)
ちなみに、忘れてたけど在田も借り物競争リレーに出るらしい。
在田はどうでもいいけど。
先輩がまた人気上がっちゃうなんて…
気分が冴えないなあ。
『さて、借り物競争リレーが始まりました』
最初のコメントを投稿しよう!