「ありがと」

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「化け物を庇うなんて!」 「化け物じゃないわ!」 僕を守ってくれる彼女の足は震えていた。 勇気を振り絞って、彼女は前に立っていた。 なのに。その勇気は踏みにじられた。 「そいつもやってしまえ!」 その声と共に飛んできた石が、彼女の頭に直撃して、彼女の身体が崩れ落ちた。それでもなお、人間は石を投げるのをやめない。暴言を吐くのをやめない。 それでも立とうとする彼女、けど彼女が傷付く必要は無いんだ。 だから僕が彼女を守ろう。
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