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議論
「んん~。朝?まだ吹雪は続いてるのね…。帰れると思っていたのに。」
一瞬だけ影がさすのを振り払って身支度を整える。
「多分、もう全員いるでしょうからロビーに行きましょうか…。」
ゆったりと私はロビーに向かった。
メアリー「おはようございます。皆さん」
エマ「おはよー。メアリーさん遅かったね。」
いつもの陽気な挨拶と裏腹に皆が暗いように見えて不思議に思う。
メアリー「どうされたんです?」
微かな不安が胸にのし掛かる。
アーニー「人狼が出たんだ…。そしてモブ爺が犠牲に。」
メアリー「あのモブ爺さんが死んだ?人狼のせいで…。」
信じたくはない。
でも真実を彼らの重々しい言葉が語っていた。
サンドラ「だから、私たちは人狼を殺さなくちゃならないのよ。」
殺すと言う物騒な言葉が何時までも私の中で反響する。
(人の姿をしているのに、分かるんだろうか?
私たちが殺さなくてはならないなんて恐ろしい。)
アーニー「顔色が悪いよ?大丈夫?メアリーさん」
メアリー「ごめんなさいね。ちょっと気分が優れなくて…。」
アーニー「きっと大丈夫だよ。何とかなるって。だからね頑張っていこ?」
(私ったら子供にも慰められるなんて、頑張らないとね。)
アーニーの言葉に元気をもらえる。
メアリー「そうね、しっかりしないと、ありがとうアーニー。」
アーニー「いいよー。気にしないで。元気になってくれたらそれで満足だよ!」
はにかむように笑うアーニーの顔がまぶしい。
私の顔にも笑顔が溢れた。
GM「皆様。私GMが処刑及び時間など取り仕切らせていただきます。皆様は話し合いで人狼を見つけてください。
配役は紙でお配りしてますので、紙面で確認してください。
13人です。では議論を開始してください。」
議論が始まる。
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