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処刑投票
GM「では、今日、処刑されるのはエマ様です。遺言をどうぞ」
エマ「ごめんなさい。村のみんな。」
無慈悲に縄が揺れる。
サンドラ「ああ、エマ!ごめんなさい。私、貴女の事守れなかった。今いくから。」
いつの間にか何処からか取り出した銃を頭に突きつける。
ニック「おまえ、なにして!」
ロディー「ちょっと待てよ。」
皆が焦って呼びかける。
その声は届かなかった。
(何が起きていると言うの?)
サンドラ「ごめんなさい、皆。メアリー、さよなら。」
儚い笑顔が私にむく。
「パンッ」
鮮やかな赤が飛び散った。
メアリー「ああ、サンドラさん…。どうして、」
(これが、こんなのが恋人の能力だと言うの?)
(なら私のこのカードは一体どんな力を持っているの?恐ろしい)
私の頭にはサンドラさんの笑顔と壊してしまった罪悪感がずっと残っていた。
部屋に帰ってきたというのに嫌な気持ちが心を責める。
私はなにがしたかったんだろうか。
あんなに優しかった彼らが死ぬ意味は?
どうしてこんなことに…。
早く終わりになって。
私はもう耐えられない。人狼だろうと別に構わない。なんで仲良くなることができないのだろうか?
どうしてこんなことを決めたんだろう。
おさまらない気持ちに振り回されて、気がつけば
もう朝が来ていた。
メアリー「暗い、まだ吹雪は止まなかった。どうしてよ。」
一人で涙をこぼした。
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