人狼ゲーム

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人狼ゲーム

マイクに促されて部屋を選んでみたものの、逆に広すぎてとても一人では寂しく感じる アンナ「人狼…。そんなの初めて聞いた、昔話。 今はここにいるしかないけれど、でも明日はきっと晴れるわよね。 そしたら帰れる。みんなに会いたいな。」 私は村の皆の顔を思い出して泣きそうになる。 「ダメよ私。メソメソしたら負け、強くなきゃマイクに振り向いてもらえない。そんなの嫌よ。」 私は自分を奮い立たせるために言い聞かせる。 少しだけ落ち着いた気がした。 「もう夜も深いし、明日に備えないとね おやすみ」 馴れない布団の中、私は眠りについた。 差し込む微かな光に目をあける 「朝か…。」 静かに私は布団から起きあがった 窓をみると相変わらず吹雪は変わらなくて憂鬱になりそうだった。 「これじゃあ、帰れない。また明日になるのね、本当に帰れるのかな。」 ただそれだけか怖くて仕方なかった 「コンコン」 部屋をノックする音が聞こえる 「誰?」 マイク「アンナ?起きてるよな、早く来てくれ」 アンナ「あ、マイク…。ごめんね、来てくれたんだ」 私は部屋のドアを開けた。 マイク「遅いっての、心配したんだぞ!もしお前が居なくなったら…」 アンナ「マイクどうしたの?そんなに必死になって。何か……あった?」 こんなに焦っている彼なんて見たことがなかった マイク「あ、わりい。 実はな……モブ爺さんが死んでた、だから心配だったんだ。」 アンナ「モブ爺さんが死んだ?なんで?怖い、怖いよ!もう帰りたい。」 マイク「落ち着いてくれアンナ、大丈夫だから。 今から人狼を探す話し合いが始まることになった。だから早く見つけて帰るんだ!そうだろ?」 アンナ「嫌だよ。だって殺されるかもしれないんだよ?行きたくない。」 マイク「話し合いにでなければ真っ先に疑われる事になる、そんなのはもっての他だ。俺もいる、だから、な?」 アンナ「マイク……。わかった。行くだけだからね。」 マイク「よし、決まったからには今から行くぞ。ほら。」 マイクが手を差し出してくる 私はその手をとった。 (私はどうしたらいいんだろ、話し合い、疑い合いなんてできるはずがない)
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