第5章:ハーケンクロイツ

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『あぁ、それなんだけど、遥さんは俺らよりもっと酷い状況でよ、こっちに来て数日は連絡が取れてたんだけど、国家の機密情報を漏洩する訳にいかないとか言って、リーダーからチームの登録を外されたうえにブロックされたらしい。藤井達のことは遥さんは知らなかったが、この状況から考えてドイツとイタリアのメンバーは確実に藤井達とすでに協力関係にあると考えて良いだろうな。』 『ドイツ組は徹底してますね。メンバー登録の解除をできるのは知らなかったですね。うちのリーダーは小川先輩だから、メンバーの招待・承認・解除もできるってことになるんですかね。そいうことなら遥さんもうちのメンバーに入れられませんか?』 悠斗の言うとおり、せっかく元の時代から来た仲間がほかにもいるならメンバーに入ってもらうのは俺としても歓迎だ。 『それ考えたんだけどよ、チーム登録って6人までだから、今6人全員登録されている状況だから追加できないんだよな。どうせ連絡取れないし、藤井のメンバー登録解除してもいいか?』 藤井先輩のメンバー登録の解除は全員一致で賛成となった。 『リーダーがFujijii5656のメンバー登録を解除しました。』 音声アナウンスが流れた。これは藤井先輩の方にも通知されているんだろうな。まぁ、文句があるならアイザックから連絡があるだろう。連絡を取るにはアイザック一人残しておけば問題ない。 『解除できたな。遥さんも一緒にいるからすぐ追加してみるわ。ちょっと待ってて。』 『リーダーがharu_haru3_3をメンバーに追加しました。』     
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