第5章:ハーケンクロイツ

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そこで、我々が早急に核兵器を持つために、日本とソ連での共同開発を提案します。いかがでしょうか。』 『なるほどな、断る理由もないし、いいぞ。こっちでもインプロージョン方式での研究はしているが、たぶんそっちの方が進んでると思うわ。だから、技術的には日本頼みとなるかもしれないけど、カザフスタンでウラン鉱床の発見、採掘の開始はしているから、お互い出せるものは全部出して早急に完成させようぜ。』 『ありがとうございます。ウランの心配さえなければプロジェクトスタートから半年あれば製造可能とうちの研究者が試算しているので、仮にアメリカが敗北するにしても少なくとも半年以上は先の話になるでしょうから、終戦までには間に合うかと思います。それでは、すぐにプロジェクトチームの結成と予算取りや拠点の候補地等こちらでまとめたものを提案いたしますので、国内での調整の方はお願いします。』 『わかった。』
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