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「はい、こちらこそよろしくお願いします。楓さん。」
「ん?、そこは”これからよろしくな!楓!”でしょ?」
「いやいや、楓さんみたいにそんな急には変えれないですよ。それにもうこれで慣れちゃったので、これまで通り話させてもらいますよ。」
「えーっ!なんで!?お兄ちゃんにはタメ口なのに、なんで楓はだめなの!?楓って呼んでくれないと悲しくて病気になっちゃうよ!?誠司は楓が病気になってもいいの!?」
いや、キャラが違うというより、これはもう別人の次元だろ。ここは素直に従っておいた方が良さそうだ。
「わかりましたよ、楓。」
「だめ。”わかったよ、楓”でしょ?」
「わかったよ、楓。」
「はい、よくできました。で、遥から他に何か聞いた?」
「あぁ、まぁ…、楓がずっと俺のことが好きで、お義兄さんにお弁当届けたのも偶然じゃないって言ってたかな。」
「えっ!?そんなことまで言ってたの!?アイツ!次会ったら2時間は説教してやる。」
「まぁまぁ、大切にしてあげてって言ってたし、悪気はなかったと思うよ!」
楓は恥ずかしそうに顔を手で覆っていたのに、突然空気が変わり俺を睨みつけてきた。
「あのさ、なんで遥のことかばうの?誠司は楓の旦那さんなんだから、他の女の肩持たないで!!」
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