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「違うよ、そんなつもりじゃないんだ。ごめんね。」
「わかってるよ。でも、そういうのは本当に嫌だから次から気をつけてね?」
「はい。わかりました!あの・・・、さっきの資産管理のときの話なんだけど、なんでそんなに詳しいの?元の時代のときも高校生だったんだよね?」
ここはなんとか話を元に戻さないと、ずっと一方的に責められそうだ。
「うん。高校一年生だったよ。ちなみに元の時代の高校でも、こっちの女学校でも遥とずっと一緒だったんだよ。今はロシアに行っちゃったけど、それまではよく二人でお茶したり家に行って遊んだりしてたんだよ。投資のことはね、元の時代のお父さんがファンドマネージャーだったから、子供の頃から色々と聞かされてるうちに興味が湧いたから、お父さんに教えてもらいながら勉強してたの。それで少しだけ詳しくなったかな。」
「あぁ、なるほど。それで詳しいのか。じゃあ、多分俺よりも詳しいと思うから、これからは家計だけじゃなく、うちの資産管理は全部楓に任せても良い?ホールディングスにするなら俺の名前だとまずいから楓が代表者になった方が良いと思うんだ。」
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