第6章:The End of New York City

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第6章:The End of New York City

1942年4月1日10:00 大日本帝国 東京都 総理官邸  なんとか3月中に翔への総理大臣業務の引継ぎを終わらせ、新年度を迎えることができた。新内閣発足と同時に、今年度から新たな制度や法令が施行された。  今回の大改正で1番大きく変わったのは大日本帝国憲法の改正を伴う議会制度の変更だ。 衆議院議員は既に2年前に選挙権と被選挙権を20歳に引き下げている等の改正を行っていたが、今回は選挙権を18歳に引き下げたのと、議員定数を変動制にして、衆議院解散の年の前年度の各都道府県の人口を基準に各都道府県から固定で1枠と、人口30万人毎に1枠加算されることになった。元の時代では選挙の度に一票の格差や議員定数の削減等が話題になっていたが、今回の制度になれば一票の格差という点についてはある程度是正される見込であるものの、人口が少ない地域の民意が反映しにくい等のデメリットもある。しかし、現在は農村人口の総数が都市部の人口を上回っているため、しばらくは問題は生じないはずだ。今のうちに何かしら農村部から都市部への人口の流出を防ぐための政策を打ち出さなければいけない。これについては総務省に丸投げすることにしよう。     
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