第1章:第二次世界大戦の始まり

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今度は無機質な女性の声が聞こえた。これが恐らく本来のシステムな気がする。 『えーっと、藤井だけど、みんな聞こえてる?』 聞き慣れた藤井先輩の声が聞こえる。昨日も話はしたが、どこか懐かしく感じてしまう。 「おお!藤井先輩お疲れ様です!聞こえてますよ!」 『おっ、その声は園田だな。じゃあ、聞こえてるみたいだからとりあえず点呼取るわ』 それから藤井先輩が全員の名前を一人ずつ呼んで、それに全員が短く応えた。 『名前呼ばれてないやついないか?とりあえずこんな状況だけどみんな無事で良かったわ。じゃあ、みんな自分がどこにいてどういう立場なのか報告しよう。まず俺は今ドイツにいて、どうやら空軍総司令官、元の世界のゲーリングのポジションみたいだわ。アイザックも一緒にいるから次アイザックね』 藤井先輩はゲーリングか・・・、ということはポーランド侵攻作戦中かな? 『僕は藤井先輩と一緒で、ドイツにいて、なんとナチスの総統!ヒトラーのポジションみたいだよ!昨日から僕と会う人が全員、立ち止まってナチス式敬礼しながらマインヒューラー!って言ってくるから、メッチャテンション上がっちゃったよ。』     
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