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「俺はユカがいいねん。付き合って?」
……会心の一撃?
俺、これから山辺さんの前では関西弁で話そう。
顔を真っ赤にしながら、小さな声で返事をくれる。
「…………はい」
…………まるで夢みたいだ。
ずっとずっと想いを募らせていた人が、俺の彼女に…………。
恥ずかしそうに目の前で微笑む彼女を今すぐ抱き締めたい気分。
……でもそんな事をしようものなら、それ以上を求めて自分が止められなくなるのが目に見えている。
俺が好きになって、付き合ってもらえることにはなったけど……彼女の方はまだそこまでの気持ちではないかもしれないし……。
焦って嫌われるような事は絶対にしたくない!!
……今は、照れながら名前を呼んでくれたり、
家に帰っても次の約束が出来る。
それだけでも十分幸せだ……。
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