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「……ごめん!無理させ過ぎた!」
終わった後のユカはぐたっとしていた。
先に一回出したのが裏目に出たか……。
……それに、ちゃんと好きになってもらってから……って思ってたのに、結局野獣化してしまった自分が情けない。
「…コウくんは、気持ちよかった?」
照れながら聞いてくる姿が可愛すぎて胸が締め付けられる。
……もう無理。我慢なんて出来るわけない。
「…最高。止まらなくなってごめん」
思わずぎゅっと抱き締めると、ユカも背中に手を回してくれる。
「もう謝らないで!あたしすっごく幸せだよ」
……あの大好きな笑顔が、今この腕の中にある。
俺の方こそ幸せ過ぎて怖くなるぐらいだ。
それからは仕事帰りに迎えに行ったり、週末は遊びに行ったりうちに来たり……週2~3日のペースでは会っていた。
今日はデートで映画に行った帰り、スーパーに寄って夕飯の買い出し。
「コウくん、晩ご飯何食べたい?」
「んー、カレー」
「分かった」
手際よく材料を選んでカゴに入れていく。
自分では簡単な物しか作らないし野菜とかも気にしないから、正直ありがたい。
……それに、新婚みたいじゃないか!?俺達!?
「どうしたの?ニヤニヤして」
「ニヤニヤしてた!?キモいな俺…」
「可愛い」
……ユカの中ではまだ、俺は「可愛い」らしい……。
余裕のある格好良い男になりたいのに……。
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