Dear My Honey

7/27
前へ
/27ページ
次へ
食べながら話をしている時、出身地の話になった。 「えっ蜂谷くん出身関西なの!?」 「はい。学生時代からずっとこっちに住んでるので、さすがにもう方言出ないです」 「……聞いてみたいなぁ……ダメ?」 …この人、本当に無自覚なのか? ?を染めて上目遣いで可愛くおねだりされて、断ることが出来る男なんているのだろうか。 何を言えばいいのか聞くと、恥ずかしそうに答える。 「…あのね、励ましてほしいな。今日もよく頑張ったね、明日も頑張れって感じで…」 ……何か、落ち込んでるのかな。 この間も元気なかったし…。 「……よう頑張ったな。明日も頑張りや」 ……これは!! 言ってみたはいいけど、めちゃくちゃ恥ずかしいヤツだ……。 チラッと山辺さんを見ると…… 真っ赤な顔になって、目が合うと恥ずかしそうに俯いた。 …こ、この反応って……!! もういくしかない!! 「連絡先教えて下さい!」 …これが自分の精一杯。 でも無事に連絡先をゲット! 脳内ではレベルアップのメロディが鳴り響いていた。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加