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会う事が決まってから急いでお店を予約した。
同期の女の子に聞いたお店で、小さいけどオシャレでデートにピッタリだという。
聞いた時から、いつか山辺さんを連れて行きたいと思っていた……!!
いざ行ってみると本当にいい雰囲気のお店で、料理も一品一品手が込んでいて美味しい。
「…髪型いつもと違いますね。いつも可愛いけど、今日も可愛いです」
……こんな姿を見て、同じように誰か他のヤツにも可愛いと言われてんだろうか。
こんな風に微笑んだり、ハートマークつけて話されたら勘違いする男もいるはずだ。
大笑いする山辺さんも可愛い……一人占めしたい……。
「あたしは好きなんだけどなぁ、仔犬っぽい蜂谷くん」
そしてその一言で、どんどん上がっていたゲージが一気に振り切れた。
「……僕も、好きです」
「え?」
「……僕、山辺さんのことが好きなんです。付き合ってもらえませんか?」
い…………言ってしまった…………!!
真っ赤になってうろたえる山辺さんも……可愛い!!
「…ダメですか?」
「いや…だって、あたしなんかが蜂谷くんと付き合うなんて…」
……この反応は、押せばいける……?
勿論、ここぞとばかりに最強の武器を使った。
「俺はユカがいいねん。付き合って?」
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