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「あーっっっ!!
もうっ!兄ちゃんズうるさいっっっ!!!!
奪ってきてもないし、彼氏もできてないっっっ!
紙!返してっっっ!!」
そう言いながら、紙を引ったくる。
カズ兄は、ポンポンとわたしの頭を叩きながら言った。
「じゃあ、可愛い妹に兄ちゃんからアドバイスだ。
どうするか迷ってるなら、取り敢えず返信してみな。
全然気にもならない様な相手から貰ったものだったら、そんなに必死に取り返しにこないからなー。」
ハル兄もポンポンとわたしのあたまを叩く。
「取り敢えず、飯食うぞ。
腹減ってる時に考えたってロクな考え浮かばねーぞ。」
その日の夜。
ない頭を必死で振り絞って、メッセージを送った。
[笹中芽衣です。
今日。好きって言ってくれてありがとう。
あなたの事を、少しずつ教えてくれますか?]
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